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直樹の焦りに
裕樹は更に笑って
「ハハハお前達はそんな
ふざけたことはしないよな」
上機嫌でフライパンを振る。
“カムフラージュパートナー”の
優子を、本当の恋人だと、
裕樹すら疑わぬことが…
上手い具合にも関わらず
直樹は心寂しい。
「でも、いつ来ても
ここには女っ気が
少ないというか…」
「すぐ近くが優子の家
なんだぞ、そうそう
来られやしない」
「優子はキチンとしてる
からなあ、俺が付き合う
女とは真逆」
「お前も誠意六割の
付き合い方だったろ?」
苦笑で直樹が缶ビールを
裕樹に渡してKitchenに並んだ。
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