9/15

89人が本棚に入れています
本棚に追加
/84ページ
直樹の焦りに 裕樹は更に笑って 「ハハハお前達はそんな  ふざけたことはしないよな」 上機嫌でフライパンを振る。 “カムフラージュパートナー”の 優子を、本当の恋人だと、 裕樹すら疑わぬことが… 上手い具合にも関わらず 直樹は心寂しい。 「でも、いつ来ても  ここには女っ気が  少ないというか…」 「すぐ近くが優子の家  なんだぞ、そうそう  来られやしない」 「優子はキチンとしてる  からなあ、俺が付き合う  女とは真逆」 「お前も誠意六割の  付き合い方だったろ?」 苦笑で直樹が缶ビールを 裕樹に渡してKitchenに並んだ。
/84ページ

最初のコメントを投稿しよう!

89人が本棚に入れています
本棚に追加