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“菜々子の件”は、
鈴子と優子に相談と
太一と話を決めて、
直樹はマンションへ戻った。
午前零時には少し間がある、
(裕樹にも電話で話しておくか)
スマホを取り出して
ソファに掛けた。
Call音は胸の音…
(何年経っても変わらない)
『あ、オレ』という声を
聞くまでの数秒は、
ソコラヘンに恋と変わらない。
赤い顔をジンで誤魔化す…。
「 toru …toru…torutoru …」
「まだバイトかなあ…」
仕方なしにOFFにして
“ガッカリ”をまた
ジンで慰める。
けれども裕樹から
電話はなく…何故か
酔えない直樹の夜だった。
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