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夜の7時過ぎ… 裕樹の部屋に灯りは 点いていなかった。 それを直樹と優子は 確認してから2階端の 裕樹の部屋へ。 インターフォンを二度、 返事はない。 すると、階下に住む  家主の老婦人がやって来て 「あら?あなた方よくここへ  いらっしゃる佐久間さんの  お友達さんね。  佐久間さん、ご実家よ。  何日くらい前だったかしら、  下で私と世間話をしてる最中に  ご実家から電話がありましてね、  お父様がお倒れになったって」 「 ? ! 」 直樹と優子は顔を見合わせた。 「“脳梗塞”らしいわ。  その足で向かわれたままよ」 老婦人に頭を下げて 直樹は優子と車に戻った。  
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