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“騒動”が一段落ついて 直樹が優子を家へ送ったときには 深夜近くになっていた。 帰ろうとした直樹に 「もう泊まってらしたら?」 気軽に声を優子の母がかけた。 なんだか知らぬ間に “公認”になっている二人は 苦笑して家へと入った。 まるで自宅のように 風呂や夜食をよばれて 「適当になさいな」 理解ある言葉に二人きり、 居間に座ると 「すごく…疲れちゃったわね」 「ああ…」 同時にため息が漏れた。 菜々子の電話を切ってすぐ 藤川とともに菜々子邸へ 急いだのが、午後だった。 7941f527-c51e-44e7-bc1d-7844eaababcd
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