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“騒動”が一段落ついて
直樹が優子を家へ送ったときには
深夜近くになっていた。
帰ろうとした直樹に
「もう泊まってらしたら?」
気軽に声を優子の母がかけた。
なんだか知らぬ間に
“公認”になっている二人は
苦笑して家へと入った。
まるで自宅のように
風呂や夜食をよばれて
「適当になさいな」
理解ある言葉に二人きり、
居間に座ると
「すごく…疲れちゃったわね」
「ああ…」
同時にため息が漏れた。
菜々子の電話を切ってすぐ
藤川とともに菜々子邸へ
急いだのが、午後だった。
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