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生まれつき右脚が
少し不自由な優子の杖が、
困らないように…
彼女が座り易いように
テーブルをずらせる裕樹たち。
「直樹とタクシーで来たの?」
菜々子が尋ねると
「ああ。ちょうど上手く
同時に仕事が片付いた」
「ウソウソ、ふふふ
直樹が待っててくれたの」
同じ弁護士事務所に
所属する直樹と優子。
「学年一位二位が
揃ったな」
必ず仲間は言う。
「あら?鈴子は?
先に来てるはず…」
「後方一位二位の俺と
鈴子は一番ノリさ、
遊びのときはいつだって」
裕樹はカウンター隅を指した。
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