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4.初めての世界
配信が終わり、私はネットを開いて検索ワードに「Vライバー なり方」と入力すると、おびただしいほどの記事が出てきた。
「Vライバーって色々あるんだなぁ」
そこには私の知らない世界が広がっていた。
一口にVライバーと言っても、レイのような等身大の人型やデフォルメキャラ、さらには動物や魔王まで様々なVライバーが居た。
さらに配信プラットフォームはいくつもあり、何から手を付けていいかわからなくなり、いきなり私の踏み出した一歩はそこで止まってしまった。
「どれを参考にすればいいのー」
思わずベッドに寝転がり、私は天井に向かって返ってこない問いかけをした。
すると、机に置いたスマホが鳴った。相手は例の友人だ。
「今日も面白かったねー!そういえばコメントも読まれてたね!」
どうやら明日の朝まで感想を言うのが待てなかったみたいだ。
「うん!めっちゃ嬉しかったよ!」
私も同じだったから人のことは言えないけど。
ひとしきり感想を言い合ったあと私はふと友人に一つの質問をぶつけてみた。
「Vライバーのなり方って知ってる?」
「えっ!?あれって本気だったの!?」
友人の驚きもごもっともだと思う。
「まぁ、気持ちはわかるよ!私もなろうかなって思ったことあるし。でも私は喋るの得意じゃないからすぐ諦めちゃったけどねー。」
友人も同じことを思ってたんだ。
「そうなんだ。私もやってみたいなって思ったんだけど色々情報ありすぎてわからなくなっちゃって……」
すると友人は自信有りげなトーンで
「知ってるよ!私めちゃめちゃ調べたからね!デビューするなら手伝うよ!」
なんと心強い友人だろうか。
「明日まとめて話すね!楽しみ〜じゃあまた学校でね!おやすみ!」
私よりテンションが上がっている気がしたが、気にしないことにしてその夜は寝ることにした。
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