第三話『赤のセカイ…水色のセカイ…』

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第三話『赤のセカイ…水色のセカイ…』

ドテッ! 「次はどこ〜!って暑っ!!」「さっきの、太陽がよくあたるセカイと比べ物にならないぐらい暑いよ!!」「つまり…赤は灼熱地獄的な!?」「じゃあ、私達死んじゃうの!?」「それは嫌だよ〜〜!!」 バッ🔥 「え?」「周りに、炎がどんどんでてきてる…!?」「このままだったら、本当に私達…!」「一定のところまで、歩けば帰れるっぽいけど…この状態で歩いたら、熱中症やその他諸々で死ぬ運命しかない…」「どうするのよ〜!?」「ガチで暑い…水もないし…」「私は…行く!」「愛華!?バカなんじゃないの!?」「でも…行かないで死ぬより、行って死ぬ方が後悔少ないじゃん??」「あのね〜、どっちみち死ぬんだったら〜みたいな考えやめて。私達は絶対に生きて帰りたい。だから、ここで休憩しながらコツコツ方法を考える。」「…で、でも!!」「はぁ。もう、勝手にすれば?死んでも自分の責任だからね」「そうですか!もう、私一人で行くから!」「ちょっと、愛華!!」「星河も言い過ぎだって…!」「しょうがないじゃない。っていうか、作戦どうする?」「う〜ん…」「たぶん…このままなにもしなかったら…本当に死んじゃうし…なにかしらの作戦をたてないと…!」「どうしよ〜!」 ーー数分後ーー 「ねぇ…愛華どこ行ったんだろ…」「そうだね……」「あいつのことなんて、もういいから!こっちはこっちで…」「星河…!愛華のこと…どうでもよくないでしょ!星河はさっき『私達は生きて帰りたい』って言ってたよね?その『私達』には愛華も含まれてるんじゃないの?」「…」 「あのさ…このしんみりした感じで言うのは変だと思うけど…私…これ持ってきちゃったんだよね…」 「え!?」「大丈夫なの!?ちゃんと、戻れるの!?」「わからない…もし、これを目印的な感じにしてうちらが戻ってきてたのなら…」「帰れない…!?」「どうするの〜?」「でも…このボタンがあるってことは…他のセカイに移動できるってことだよ…!」「じゃあ、どこかへ向かおう!」「あ、愛華は…!?」「ボタンを押してない人でも…こういうセカイに来ることができた。だから…愛華もきっと…!」「うん…!」「それじゃさ、水色のボタンを!」 ポチッ🔵 「ここは…って寒っ!!!」「さっきはめちゃクソ暑くて今度はめちゃクソ寒い!?」「マジかよ…やっぱ行ったことない水色より、緑とか押すべきだった…」「本当にそうだよ…!!」「あ…星河…その…」「さっきはごめん!」「あ…(*^^*)」「こんな時まで友情見せつけなくていいっつーの…!」「でも、これで仲直りだね!」「まぁ…一応…」 「熱い友情ってやつか…でも…それに勝つぐらいの圧倒的寒さ!!」「それな〜」「もう…これどうするの!?」「あ!まだあのサイコロみたいなやつあるでしょ??それ使おうよ!!」「ダメだよ…!それじゃあ、色々なセカイに行くだけで、帰れやしないし…」「えーっと…そのことなんだけどさ……」「ん?」 「あのサイコロみたいなやつ…どっかいっちゃったんだよね…!」 「え!?」「は!?どういうことよ!!ちゃんと、説明しなさいよ!!」「それがわかんないんだって…!今このセカイに来たら…なくなってたというかなんというか…」「じゃあ、あの灼熱地獄のセカイに置いてきたの!?」「それは…」「それは、違うよ!羽音はサイコロみたいなのを手に持ってボタンを押してたし、なにより羽音がそんなことする意味なくない?」「まぁ、確かに…」「羽音がなにもしてないってのは分かった。でも…ここから出る方法はあるの?」「たぶん…ボタンと同じで、誰か一人が入れば、みんな戻れるんだと思う…」「そっか…でも、誰か一人に行かせるわけには行かないし…」「じゃあ、さっさと行っちゃわない?」「あのね…今度こそ死ぬわよ!」「でもさ、前とは条件違うし…!」「でもね〜」「はいはい。スットプ〜!で、私の意見なんだけど…今回は愛華の意見を尊重していいと思う。」「は!?なんでよ!?あんたまで死にたいの!?」「えーっと…愛華が言ったように条件が違うから…今回は寒いし…時間がたてば低体温症になりかねないし…だから、まだ大丈夫なうちに行ったほうがいいと思う。」「お〜!なるほど〜!」「…ほら、さっさと行くわよ…!」「(*^^*)はいはーい」 トコトコトコ👣 「あ…凍え死にそうだよ…」「もう、このまま死んじゃうのかな…?」「大丈夫だよ…」 ピカ−⚡ 「うわっ!」「やった〜!光がきたよ!!」「じゃあ、行こっか!!」「うわ〜〜〜〜!!!!」 ドテッ ーー第三話完結ーー第四話へ続くーー
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