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次に救命室に運ばれてきたのはなんと次郎だった
優樹菜はじめ救命室にいたスタッフがわっと
次郎に詰め寄る
「心配ないよ・・・頭が痛いだけだ」
次郎はしわがれ声でつぶやいた
「熱がかなり高い!第一診察室を開けてくれ!」
次郎の脇を抱えて支えている木崎が短く言い
身振りでスタッフに手を貸すように指示して
次郎を診察室へと運び込む
「ちょっと横になれば大丈夫―― 」
「まったくご自分のことは無頓着なんだから」
木崎が遮る
二人がかりでようやく次郎を診察室に寝かせ
内科医がドヤドヤとやってきて
次郎に基本的な診察にウィルスチェックを施す
「インフルエンザですね!」
かけつけた内科医の声に優樹菜はとりあえず
ハッキリとした診断名がついてホッとした
ここが病院で良かったと優樹菜は安堵した
すかさず彼は開いているベッドに移され
適切な処置をされた
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