chapter6 クロスロード

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次に救命室に運ばれてきたのはなんと次郎だった 優樹菜はじめ救命室にいたスタッフがわっと 次郎に詰め寄る 「心配ないよ・・・頭が痛いだけだ」 次郎はしわがれ声でつぶやいた 「熱がかなり高い!第一診察室を開けてくれ!」   次郎の脇を抱えて支えている木崎が短く言い 身振りでスタッフに手を貸すように指示して 次郎を診察室へと運び込む 「ちょっと横になれば大丈夫―― 」 「まったくご自分のことは無頓着なんだから」 木崎が遮る 二人がかりでようやく次郎を診察室に寝かせ 内科医がドヤドヤとやってきて 次郎に基本的な診察にウィルスチェックを施す 「インフルエンザですね!」 かけつけた内科医の声に優樹菜はとりあえず ハッキリとした診断名がついてホッとした ここが病院で良かったと優樹菜は安堵した すかさず彼は開いているベッドに移され 適切な処置をされた
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