chapter6 クロスロード

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子供達とブリジットの瞳が輝いた その夜は優樹菜はかやくごはんと鍋焼きうどんを作った 今やブリジットは優樹菜の作るものは何でも 口に入れるようになっていた 子供達とブリジットは頬を染めて鍋焼きうどんを かきこみおかわりまでした そして早めに子供達をお風呂に入れて就寝させた ブリジットもゴネずに静かに自室にこもった 優樹菜は安心して一呼吸ついた 時計を見ると次郎が薬を病院で服用してから 10時間以上経つ・・・ そろそろ二回目の抗インフルエンザウイルス剤を 飲ませる時間だ 優樹菜は薬と経口補水液、それと美味しく剥いた 果物をトレーにのせて次郎の部屋に向かった コンコン・・・・ 「先生?・・・」 次郎のベッドのナイトテーブルのライトを灯すと 次郎はぐっすり眠っていた 優樹菜はトレーをベッドのサイドテーブルに置き 彼の額に手を置いた ・・・かなり熱い・・・・ 体温計を脇に挟み燃える石炭のように熱い体を おしぼりで拭いてあげた 彼はかなり汗をかいていて 彼の髪が根元から濡れているのに気づいて 洗面所からバスタオルを数枚持ってきた
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