死隷

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 久しぶりに良い酒を飲み運転手と存分に語り合い。すっかり酔いがまわった俺は、目の前に出されたよく味が染み込んだ大根を一口食べながら、鞄から取り出した手帳を眺めながら、ため息をついた。東京の本社に戻った後の取材スケジュールの予定は何一つ無かったからだ、手帳は綺麗なまま、やり手の記者の手帳のようにびっしりと予定が書き込んでなかったからこそ、ため息しか出てこない。そんな時に隣りに座っていた客が話しかけてきた。その内容こそ、この後の自分の記者人生に大きく影響を与えるほどの内容だとはこの時までは知る由もなかった。
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