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「えーとここでいいのかな?この住所だとここのはずなんだけどな・・」
さっそく、翌日にメモした住所先に尋ねてみたが、その住所がある場所には家なんかはなく、物置みたいな小さな掘立て小屋があるだけで、周りには酷い臭い匂いが漂う畑があった。近くには肥溜めがあり、使い古した農作業用の道具やボロボロの作業着が置かれていた。
その古屋の周りをぐるりと歩いていたら、古屋の入り口の扉が音を立てながら開いた。中からひよこりと顔を出す男の姿が見えた。間違いなく昨夜に飲み屋で出会ったあの又六と名乗る人物であることはすぐに確認できた。
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