死隷

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「さっそくですが、その蛇のお話を聞かせて下さい」 「ああ、あの蛇はこの山の主て言われてるくらいなもんで、たまに山から降りてきて、山に災いをもたらす者を見張りにきてるんだよ。たまに降りてくるもんで、俺が運よく大蛇様を見ちまったんだぁ。暗くてはっきり分からなかったけど、あれは間違いなく大蛇だ」 その胡散臭い男の話しだと、山の下にある国道を自転車で野菜販売の帰りに通ってた時、目の前に黒いデカい何かが横切ったそうだった。その男はそれが大蛇だと言い出す始末。日が暮れてた事もあり、目の錯覚だと思うけど、その男は大蛇だと一点張り。仕方なく、その存在する事もないだろう大蛇の目撃地点まで、男が書いた地図を片手に行く事にした。
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