5人が本棚に入れています
本棚に追加
アリサは私と違って友達もたくさんいるし、綺麗だからいろんな人に声だってかけられる。
「でも、すごい嬉しいよ。アリサのことは、ちゃんと友達として好きだし親友だと思ってるよ。楽くんのこといじってる時のアリサがイキイキしてたから……てっきりそっちかと」
「かわいい小動物です、楽くんは」
「私は?」
「それは、親友ですけど。もう人がこんなに悩んでいましたのに!」
ふくれっ面をして、アリサがぷんぷん怒ってるのすら可愛くて笑ってしまう。
「楽くんのこと追いかけなくて、いいんですの?」
「大丈夫。明日伝えるよ。動画のことは、後々考えようね。私はアリサと二人で何かできるだけで本当は楽しかったから」
「私だってアイが楽しそうだからここまで続けた、だけなんですから」
▽
自分のことながら、恋に落ちたらこんなめんどくさい人間になるものか。店先で綺麗な女性と楽しそうに話してる楽くんを見て、ため息を吐く。
せっかく、楽くんにアリサと和解した件と動画の件を話してお付き合いしよう! って答えようと思った矢先にこれだ。
最初のコメントを投稿しよう!