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手紙 ~日本からハワイへ~
(朝陽side.)
星夜様
拝啓
立春を過ぎ、雪がとけはじめ春の訪れを感じる季節になりました。
いかがお過ごしでしょうか。
なんて堅苦しいのはやめてと言われても癖でお堅い文章を書いてしまう私をお許しくださいませね。
そちらは一年中、夏みたいな気候ですね。それでも夜空は所謂、冬の空。
あなたが住むヒロも私が住む横浜も同じ星空が広がっていますね。
こんなにも離れているのに同じ星空がみえるってなんか不思議ですね。
同じ北半球とはわかっていてもやっぱり不思議に感じてしまいます。
今日も星空をみあげてあなたのことを思っています。なんて。
敬具
朝陽より
アナタと出逢ったのは二年前。
桜の花びらと雪が降っていた、あの日。
あの時は本気でアナタが雪の妖精だと思ったんだよ。
もう一年も会っていないのに目を閉じると昨日のことのように思い出す、アナタとの思い出。
夜空を見上げるたびにアナタに会いたいと願ってしまう。
大好きだよ、星夜。
ずっとこの言葉を言いたいのに、心の中にしまっている。
なんでだろうね。
※ヒロ(アメリカ合衆国ハワイ州・ハワイ島)
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