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「服装よし、プレゼントよし、と」  クリスマスディナーって何着ていけばいいんだろうと悩んだけど、なんとか服装も決まり、小石川先生へのクリスマスプレゼントも用意した。  私は先生との待ち合わせに向かうため、家を出た。  外は雪が降っている。  少し歩くと、千里ちゃんの家の前を通りかかった。  そのとき、千里ちゃんが家から飛び出して来た。千里ちゃんも出かけるのかな、と思ったが、なんだか様子がおかしい。こんな寒空なのに部屋着だけで上着を着ていないし、家を出たあとどこに行くわけでもなく家の周りをきょろきょろと見回している。 「千里ちゃん、どうしたの」  私が思わず声を掛けると、 「七歩ちゃん!」  千里ちゃんはわっと泣き出した。 「どうしたの!? 何があったの」 「ママが倒れちゃった!」 「えっ!?」  慌てて千里ちゃんの家に上がると、千里ちゃんのママがリビングで倒れていた。 「千里ちゃん、救急車は呼んだ!?」  千里ちゃんは首を横に振ったので、私は急いで救急車を呼んだ。 「救急車、すぐ来てくれるって」  千里ちゃんはまだ泣きながら震えている。 「大丈夫だよ。私が側にいるからね」  私は千里ちゃんの手を握った。
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