僕と十三人の恋人たち

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 元々は僕は、どちらかというと地味で、どちらかと言うと不器用で、どちらかと言うと真面目で、どちらかと言うと頭の固い、何人もの女の子と同時進行で付き合うようなタイプの人間ではなかった。  僕を変えたのは彼女だ。  一途で、真摯で、情熱的で、けれどどこか型破りでひどく恐れ知らずな。    どれだけ言葉を費やしても、彼女がどんな人間なのかを正確に描き伝えることは出来ない。    出会って数年経った今も、僕は彼女をあらわす言葉を、いつも探している。
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