週刊文集を読んで帰るおじいちゃん

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見てみよう。週刊文集を読んで、パタッとメガネをケースにしまい。スッと立って出て行く白髪のおじさんを。そこにファンタジーはあるか。きっとない。そこにファンタジーはない。 現実がいつもそこにいる。 おじいちゃんは帰ったら。奥さんの料理を食べるだろう。しまったメガネはしまわれたままだろう。再び開かれるまで、またその図書館にて週刊文集を読むときまで。 世界は単純な理解の連続で、気づかぬほどに近いところにある。僕らは不可解なファンタジーを求めてる。ファンタジーもっと僕らにちょうだい!
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