ゴミ箱父さん

サプライズ

「ただいま。ヒロくん？　ヒロくんいる？」

　あ！　お母さんだ。お母さんが帰って来た！　僕は、逆さまになっているゴミ箱父さんを急いで戻し、出てしまったゴミを中に入れた。「ゴミ箱父さん、またあとでね」と言ってドアのほうを見た。

　そうしたら、部屋のドアを開けたお母さんが、すっごく嬉しそうに僕に言ったんだ。

「ヒロくんっ。サプライズがあるよ！」

　サプ？　良く分からないけど、お母さんは嬉しそう。
　お母さんのあとから、思いもよらない人がお部屋に入ってきた。