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光とともに…~自閉症児を抱えて~
この作品については、いつか書こう。書くなら4/2と思っていました。4/2は自閉症啓発デーなので、相応しい作品だと思ってました。
が、いま紹介する気になりました。
それは、朝ドラ『舞いあがれ』に出てきた男の子を見たからです。
ドラマ中では明言されていませんが、ドラマに出てきた朝陽くんという小学生の男の子は特性があります。
母親はそれに悩み、環境を変えたら何かが変わるかもと、五島列島にやってきました。
この時、時代は2008年。発達障害はまだまだ認知が低かったです。
前置きだけで長くてすみません。
ただ軽はずみで紹介するわけではありません。
我が家の次女は軽度知的を伴う広汎性発達障害です。
療育の待合室に置いてあったのが、この漫画との出会いです。
「光とともに…」は2001年発売から15冊。今は新装版が発売されはじめています。
2004年には篠原涼子主演でドラマ化されました。
幸子の息子、光は赤ちゃん時代は抱っこが嫌い。
一歳半検診で聴覚障害を疑われ、のちに自閉症の可能性を指摘されます。
障がいを受け入れなくてはいけない事、夫が理解してくれない事、義母が面倒くさい体面を気にする事。自分の育て方が悪いんだと責められる事。
様々な事に打ちのめされます。
それでも支えてくれる実家や福祉センターでの療育で同じような親子と出会い、少しずつ自分を取り戻し、光と向き合っていきます。
前述の理解しない夫は、のちにすごく理解のある夫に変化します。
この作品はとにかく、自閉症の特性と対応、親の不安などが丁寧に描かれています。
通常なら言ってわかる…が通用しないんです。
幼児期から小学生、中学生と、年齢があがるごとにクリアしていく問題と、新たに発生する問題。
時には学校の先生ともぶつかります。
残念ながら作者が亡くなってしまったため、光くんの最後の物語はネームという形で掲載されていた…と思ったら、このエッセイのために調べたら別冊でちゃんと漫画の形になってました。買わなくては……
一言で「自閉症」と言っても特性はそれぞれ。タイプが違えば対応も変わります。
今は発達障害のコミックエッセイなどが多数あります。次女と光くんでは全然タイプが違います。
それにこの頃と今では時代が変わって噛み合わない部分もあります。ですが私はやっぱりこの作品が「教科書」のようだと思っています。
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