発達障害の僕が 輝ける場所を みつけられた理由

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発達障害の僕が 輝ける場所を みつけられた理由

 栗原類さん。  ご自身の幼少期から発売当時の現在にいたるまでをご自身の話と、お母さん、主治医の話が綴られています。  幼少期、海外と日本を行き来していた事、海外で診断を受けている事など環境としては違うのですが、根本の『自分の困る行動』にたいしてどう動いたか、など、本人談というのはやはり伝わりやすいです。  またお母さんの話が入っている事で、どうやって本人に伝える?どうやって育てていく?という保護者目線になると、なるほどと思ったりします。  アメリカと日本の教育の違いというのも、わかりやすいです。当時アメリカの方が発達障害教育が進んでると他のママ友と話していて、「いいなー」なんて言っていたのですが、当然いいところと大変なところがあって、結局どっちがいいのかは選ぶ本人次第だなと思いました。  ネガティブタレントとして脚光を浴び、そこに対する「僕は自分でネガティブなんて言っていない」。  だけどテレビでその発言が使われる事はない。葛藤した様が綴られています。  彼の辿った道は、彼にしか辿り着けなかった道。でも彼の力だけでは辿り着けなかった道。お母さん、先生、主治医、さまざまな人との関わりで辿り着いた道。  発達障害を理解するというのも大切だけど、その時々で関わった人や体験した事を大切にしていく。当時と今で環境は変わりつつありますが、それでも本人の心情や子育ての悩みがわかりやすく綴られていると思います。
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