ロイヤルガード

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ロイヤルガード

 ジョンに料理を運んだ時だった。店の外から聞いたことがない重低音の『ブーン』という音が複数響いて来た。 「エッ? 何……?」  私が訝しげにドアの外に視線を向けていると、ジョンが驚いた表情で外を振り返った。 「……まさかこの音は?」  ジョンに続いて店の外に向かう。更に『ドン・ドン』という音が複数響いて来る。外に出るとそこには三機の大型のロボットの様なものが着地していた。 「……これは……何?」  その青色の機体は高さ二十メートルはあるだろう。両肩に赤い竜の紋章が見える。 「やはり機動兵器(パワードスーツ)か……」  ジョンの呟きに私はハッとした。 「……これが……オリオン帝国との戦争で、ペルセウス王国を守っている……」 「ああそうだ。でも何故、こんな辺境に……。待てよ。あの肩の紋章は……」  そう彼が言った瞬間、背後から声が響いた。 「……あれは国王の近衛師団(ロイヤルガード)よ」  振り返ると母がその機動兵器(パワードスーツ)を見上げていた。
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