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明日ありと思う心の仇桜 夜半に嵐の吹かぬものかは By親鸞
確かに明日はどうなるか知れたものではない。クレジットカード情報を盗まれるやも知れず、コロナウィルスに感染するやも知れず、南海トラフ大地震が直撃して家が倒壊するやも知れず、直撃しなくても原発が破損してメルトダウンして被曝するやも知れない。また、北朝鮮のミサイルが誤って日本海を超え、日本本土に着弾するやも知れず、プーチンが血迷って核ボタンを押すやも知れず、中国が台湾侵攻し、しなくても台湾海峡で中国とアメリカとの間に武力衝突が起きれば、日本がアメリカのオフショアバランシング戦略に盲従し、集団的自衛権を行使して参戦し、中国と全面戦争になるやも知れない。這般の有事が重なれば、第三次世界大戦へと発展するやも知れない。
ま、戦争云々は兎も角も明日、不慮の事故で死ぬかもしれないし、だからこそ今を精一杯大事に生きなければならない。
いやいや、戦争云々は兎も角もと簡単に片付けるべきではない。現に日本国民の多くは中国を脅威に感じ、防衛力強化に賛成しているではないか。これは由々しき問題で剣呑なことだ。そもそも中国を脅威たらしめたのは中国を仮想敵国と名指し、中国脅威論を展開した安部政権であって中でも高市が敵基地攻撃能力とかアホなことを抜かして敵国の攻撃の意志を察知したら逸早く攻撃出来るよう配備が必要とし、事実上、専守防衛に反し先制攻撃も辞さない姿勢を示すなど未だに自民党は軽挙妄動的に中国を挑発し続け、日本国民を扇動し、洗脳し続けているのだ。しかしだ、よく考えて見たらどうなんだ。中国が自ら海を越えて日本に攻めて来る。そんなことしたらアメリカは素より国連を敵に回してしまう。その上、日本は武器弾薬はアメリカからの支援で補えるとしてもウクライナと違って地下シェルターがないし、兵士の食糧源である肥料も飼料も兵器の動力源である原油も輸入に頼っているから継戦能力がないし、中国は世界第2位の経済大国だからウクライナ侵攻したロシアとまではいかなくても物質的にも精神的にも苦しくなる。そんな無謀で無益なことを中国がやると思うか?やるとしたら直接乗り込むのではなくてほぼほぼ迎撃不可能な極超音速弾道ミサイルやAIドローン兵器で攻撃するだろうが、縦しんば中国が日本の敵基地攻撃能力によって先制攻撃され、やむにやまれず戦争に踏み切ったとしても日本が中国に勝てる見込みがあると思うか?負けるどころか日本列島が最前線となり、百倍返しとばかりにミサイルや爆弾の雨霰を浴びてこの上なく悲惨なことになるぞ。何しろアメリカの兵器を買うばかりで軍需産業が衰退し資源が乏しく頭が古い日本と違って中国は物量豊富で21世紀型の戦争の仕方を心得ているのだし…
ほんとにねえ、ワイドショー番組か何かでMCとコメンテーターが防衛力強化の必要性について本気で語り合っているのを見たりしてもアホかと思うのだが、冷静になって論理的に考えてみたまえ。中国は日本にとって最大の貿易相手国にして最大のインバウンド相手国なのだから中国とウィンウィンするべく仲良くするに若くはなし。日本は只々中国に友好を示すだけでいいのだ。それをだ、物価高騰しているのに消費税を上げ、他の税金を上げてまで税収を防衛費に充ててどうなるって言うんだ。国民の生活を益々苦しめるだけではないか。防衛費に充てなければ社会保障費や教育費に予算を充てられるではないか。消費税を下げるだけで消費者物価指数が下がり国民の生活が楽になるではないか。それに中国に対抗して防衛費2倍にしたところで中国の軍事費の半分にもならないではないか。而も日本の場合、アメリカの退役した兵器をアメリカの言い値で爆買いして防衛力増強とする訳だから質、量ともに金に見合った増強とはならない。況してドルベースで見ると、倍の強化には程遠くなる。第一、如上した通り迎撃不可能な攻撃に対し、幾ら兵器を所有したってしょうがないじゃないか。嗚呼、中国を敵視し防衛力強化しようとするとは全く以て馬鹿げている。馬鹿げていると言えば、日銀が円安を防ごうと為替介入をしたが、案の定、画餅に帰した。一体、円安は何処まで進むのか、物価は何処まで上がるのか、コロナ禍はいつまで続くのか、明日が見えない日々。不安な毎日。
こんな御時世だと、今の内に美味いもん食っておこうとか、旅行しておこうとか、そんな風に物を貪り、やりたいことをしようと兎に角、俗人は欲を満たすことばかり考えがちだが、件の精一杯大事に生きるとは、天理に従って人として正しく生きる、そうすると、皆から乖離してしまう気がする。そう、僕は何を隠そう聖人君子、なんちって。
確かに周囲の人間と同じように出来ず乖離する。それはダメ人間を意味しない。寧ろ周囲の人間がダメ人間なんだ。そんなことはこのエッセイ一つ読んでも分かるではないか。俗物には分からないか、だからこそ僕は皆から乖離する。ま、いずれにせよ、僕は天から授かったスペシャルな運命の中で精一杯大事に生きているのは確かさ、なんちつて。
けれども、俗世の価値観に苛まれ、辱められるからミサイルが飛んで来るなりして何の痛みも感じることなく一瞬の内に死ねるものなら今直ぐこの世から消え去ってしまいたい。
ま、現実的に考えて明日は明日の風が吹く。Let it be…
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