あなたを愛した理由、あなたを愛せない理由

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『あ、ありがとう』 『ね、聞いた?今度の社内の飲み会、高木君に山科君、本田係長が来るんだって!イケメン揃いでしょ?どうやって接近しようか思案中なんだ』 『ダメだよ~あの3人にはちゃんとした相手がいるんだから。しかもみんなお嬢様ばっかりだし、目をつけられたら怖いよ。止めた方がいいよ』 『さすが美冬、いちいち清純だよね。だからモテるんだけどね』 『モテないよ、別に』 『十分モテモテだから。そうだ!今度はちゃんと彼に会わせてよ。本物の超イケメン御曹司を目の前で見られるなんて、そんな機会なかなかないんだからね。絶対だよ、楽しみにしてる』 『う、うん。そうだね』 『美冬はいいなぁ。私もセフレ生活、そろそろ辞めて結婚した方がいいのかなぁ。でもまだまだ遊びたいしな』 翔子はそう言って、カップにほんの少し残っていたコーヒーを飲み干した。
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