あなたを愛した理由、あなたを愛せない理由

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『私なんて、別に美人じゃないよ~悔しがるとか、みんなおかしいよ』 『何言ってるの!?謙遜にも程があるよ。まあ、でも、そういう控えめなとこが私は好きだけどね。美人を自慢するような女は嫌いだから』 『翔子は厳しいなぁ~』 みんなが私を高嶺の花だとか言ってくれて有難いけど… 勝手に広がってしまう噂話は、あんまり好きじゃないな。 『ところでさ、美冬が「りょーくん」って呼んでた前の彼はどうしてるの?美冬にフラれて落ち込んでるんじゃない?』 『えっ?ああ、りょーくん…う~ん、どーだろうね』 『1度だけバッタリ会ったよね?あんな「普通以下」な見た目で美冬に付き合ってもらえてたんだから、そりゃ、相当落ち込んでるよ』 あの時は翔子に偶然会ったけど、急いでたから挨拶もそこそこにすぐに別れた。 『あっ、うん。そうかな…ま、まあ、彼は性格が良かったから…あと…』
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