あなたを愛した理由、あなたを愛せない理由

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『田坂さん、今日はご馳走様でした』 『気にしないで。さあ、行こうか』 有名ホテルの最上階でのディナータイム。 最初は少し緊張したけど、田坂さんのエスコートのおかげですぐにリラックス出来た。 美しい夜景と美味しいフレンチ。 とても落ち着いて、ゆったりとした時間を過ごせた。 食事を終え、私達は田坂さんが予約していたデラックスルームに入り、2人きりでワインを飲んだ。 もったいないくらい広すぎる部屋、本当に贅沢だ。 『美冬ちゃん、今度は君の友達にも会いたいな』 『あっ、はい。でも、みんな忙しくってなかなか予定が合わなくて』 この前、田坂さんの友人に会ったから、次は自分も翔子や他の友達に会いたいって言ってくれてる。 『焦らなくていいよ。でも、大好きな君の友達には是非会っておきたいから』 『だ、大好きだなんて…照れます。あ、ありがとうございます』 私は、笑顔を作った。
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