プロローグ

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〜アパート(ミノスの部屋)〜 ミノス「ただいま!」 バイトと仕事を終わらせ、さらに買い物を済ませたあたしは自分の部屋の中に入った後、そこには一人の女の子が座りながら何かを書いてたんだ。 ???「あっ、ミノスお姉ちゃん、おかえり!」 ミノス「ただいま、ペルちゃん」 右目が隠れてる銀髪を特徴とした女の子、この子は【ペルセポネ2世】って言う名前で邪神ちゃんやメデューサ、あたしの先生である【ペルセポネ1世】と冥界の王ハーデス様の子供なんだけど、先生と同じく虚弱体質の持ち主だから、倒れやすいのが難点なんだ。ちなみに、ペルちゃんって呼んでるのは、ゆりねちゃんから「どうせなら、可愛い呼び名にしたら?」って言われたし、呼び名を考えたのはメデューサで、ペルちゃん本人も気に入ったみたいだから、みんなで【ペルちゃん】って呼ぶ事にしたんだ。一緒に同じ部屋に住んでるのは、そんなペルちゃんの虚弱体質を治すためでもあるんだ。 ミノス「ペルちゃん、何書いてるの?」 ペルちゃん「宿題だよ。ここが難しくて」 ペルちゃんは宿題をやってたみたい。あたしが仕事に行ってる間はゆりねちゃんから勉強を教えてもらったりしてるけど、宿題の内容が難しくて苦戦してるみたいだから、あたしが教えてあげようとしても「もう少しだけ自分でやってみる」って事で何とか頑張ってるみたいだ。 ミノス「じゃあ、あたしは夕飯の支度しておくよ」 夕飯の支度をしようと台所に立つと、その後、とんでもない事が起きようとしてたんだ。 【ピキッ!】 ミノス「ん?」 何かが割れる音を聞いたあたしが後ろを振り向くと、ペルちゃんから少し離れた壁から小さな亀裂が出てきたんだ。それも、少しずつ広がってるような気もした。そして 【ピキッ・・・・・・パリーン!】 ミノス「なっ!?」 ペルちゃん「え!? 何!?」 その亀裂は一気に暴発し、異空間のような大穴が出来ると同時にブラックホールのような重力にあたしとペルちゃんは引きずり込まれていたんだ。気付いた時には当然、何かにしがみつく余裕もなかった。それならと思い、ペルちゃんと離れ離れにならないように手を伸ばそうとしたけど、間に合わなかったんだ。そしてついに・・・ ミノス「うわぁぁぁぁぁぁ!」 ペルちゃん「ミノスお姉ちゃぁぁぁぁぁぁぁん!」 あたしとペルちゃんは引き離されるように大穴に飲み込まれちまった。まったく、あの異空間の穴は何だったんだ? しかも、ペルちゃんと離れ離れになっちゃたよ。このままじゃあ、ゆりねちゃんや邪神ちゃん、先生に会わす顔がないよ。だけど、あたしはまだ知らない。この後、とある世界に飛ばされてしまっていた事や様々な人と出会って、色んな経験を得る事を・・・
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