⑰ぜんぶ好き●

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⑰ぜんぶ好き●

「っ……ぁぁっ、っぅ……だ、だめ……また」  込み上げてくる快感に身を捩らせて、口元を手で覆った。  そうでもしないと、大きな声を上げてしまいそうだったから。 「学、どうして声を抑えているの? ここには二人しかいないのに、可愛い声を聞かせてよ」 「ひっ、んんんっ、だっ……だって」  手で押さえているのは、声を抑えるだけではない。  そうでもしないと、快感で頭が沸いておかしくなってしまいそうだからだ。  亜蘭は俺のモノをぱっくりと口に咥えたまま、長い指を後孔に入れてナカを擦ってくる。  今まで感じたことのない強い刺激に、頭がクラクラとしてしまった。 「前と後、どっちが気持ちいい?」 「んっっ、や……、そん……いえな……」 「あれ、今イキそうだよね。先っぽ、ぷるぷるしているよ。このままヤメてもいい?」 「ふっ……ぁっっ、っ……やだ……だした……い」 「だったら教えて、どっちがいいの?」  バスルームに入ってからの亜蘭の勢いが止まらない。まるで何かから解放されたように、俺を攻めまくってくる。  こんなのは我慢できないと俺はブンブン首を振った。 「あああっ、ど……、どっちもすきっ、うっ……すき、だからぁ……」 「よく言えたね。今度は耳が出ちゃうかな」  そう言った亜蘭は、大きく口を開けて俺の根元まで吸い付いてきた。同時に後ろに挿入った指が、俺のいいところをぐりぐりと擦って刺激してきた。 「んんんっっつあああぁーーっっ!!」  両方同時に強く攻められたら、もう少しも我慢なんてできない。  ビクビクと腰を揺らして、亜蘭の口内に放ってしまった。  しまったと思ったのは、波が過ぎてから。  しかもゴクリと喉を鳴らす音が聞こえてきた。 「の、飲んだの!?」  ハッと気がついた俺は慌てたが、亜蘭は涼しい顔で、べぇと舌を見せてきた。
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