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「うん。俺も初めて飲んだけど、不味くはなかった。学はいつも俺に新しい驚きをくれるね」
ヘラヘラと笑う亜蘭を見て、俺は言葉が出てこなかった。
相変わらず美しい人で、大輪の薔薇が咲いたようなこの唇に俺は……。
罪を冒したような気持ちになって、ぶるりと震えた。
「んっ………」
後ろから亜蘭の指が抜かれた。
三本入っていたとか、恐ろしいことを言われたが、そこで今度は亜蘭が自分の服を脱いだ。
もちろんアレを擦り合ったりしたので、ソコは見たことがあったが、全裸になった亜蘭を見るのは初めてだった。
これまた彫刻のような、しなやかで美しい白い肢体が浮かび上がってきて、目が釘付けになった。
ガリガリの子供のような体の俺と比べたら、立派な雄の体だ。
胸が高鳴って、触れてみたくなってしまった。
「ん? どうしたの?」
「あ……あの、すご……すごいね、足とか……、細く見えたのに」
「ああ、着痩せして見えた? 中高と陸上をやっていたから、足はね、自然と逞しくなっちゃった」
そんな話初めて聞いた。
風を切ってトラックの上を走る亜蘭は、きっと誰よりも輝いていただろう。
見たかったなと思っていたら、下半身に聳え立つモノが目に入ってしまった。
改めて見るとあんなに大きかったのかと、息を呑んでしまった。
「これ、気になる? 早く学の中に挿入りたくてウズウズしているんだよ」
「や……やっぱり、挿入れるの?」
散々後ろを弄られて広げられていたので、そりゃ気がついてはいたが、さすがにあの大きさを目の前にしたら腰が引いてしまった。
「大丈夫、ゆっくりやるから。ココが……俺の形を覚えて、どこにいても欲しくてたまらなくなるまで……」
「困るよ……そんなっっ」
本当か冗談なのか分からないが、俺が焦った顔になったら、亜蘭は噴き出して笑った。
未知の不安は拭い切れないが、軽く体を流した後、俺は丁寧に運ばれてベッドに連れて行かれてしまった。
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