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「三上さん。」
木下君の呼びかけにビクつく。
「なに？」
「えっと相談があって……」
「相談？」
木下君は、私の隣に座る。
「その……ベッドシーンあるじゃないですか。」
「う、うん。」
何を言われるんだろう。
緊張してくる。
「練習しないですか？ベッドシーンの。」
れ、練習⁉︎しかもベッドシーンの⁉︎
そんなの聞いた事がない。
「今回って濃厚なベッドシーンが売りじゃないですか。俺、本格的なベッドシーンって、初めてで。」
いや、そんな事言うなら、私だってそうだよ。
しかも本格的なベッドシーン？
監督、何を求めているの？
「ダメですか？」
木下君の目にドキッとした。
明らかに甘えてる目。
イケメンが甘えてくるなんて、もう心臓がもたないよ。
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