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主人公の神父君が、強い戦闘能力があるけれども、まだ男性性の獲得を十分していない、悩める思春期男子という設定は、少年漫画の読者層にぴったりはまるわけです。
キャラがうまく立っていますね。
そして、彼が守ろうとしている女の子(彼より背が高い)から、
<男らしい>ではなく
<君らしい>という発言が出てくるのです。
性別を超えて、個を認める、それは多様性を認める発言です。
「守る」というキーワードもグググときますね。
「守る」ものがあるからこそ、強くなれる、そうあろうとする。
少年漫画のバトルシーンの根源的な動機、モチベーションです。
他にも先輩のダンテという神父(女性体験多し)も、思春期・青年期の男の子の性の問題について言及しています。
また、信仰について、なかなかおもしろい解釈をしています。
引用したいのですが・・著作権・・・無理かな
原作者がどのように、若い読者を楽しませるかだけではなく
私のようにひねくれジェンダー視点で読み解く読者を、満足させるつくりになっているます。
スマホ画面だと、小さく吹き出し部分が読みにくくなるので、PCかタブレットのほうがよいかと思います。
次回は少年漫画におけるBL旋風について、考察をしたいともくろんでおります。
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