偉大なる漫画家の戒名とは

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偉大なる漫画家の戒名とは

戒名のポイントですが 戒名は漢字で成立しています。 特に読んだ時の響きが重要です。仏教では慣習的に呉音(ごおん)で発音し、普段使用されている音読みは漢音(かんおん)です。 戒名は呉音の発音でつくることが多い (明は呉音だと「ミョウ」で、漢音だと「メイ」になります」 漢和辞典に、呉音の読みも出ています。 また、漢字を実字と清字にわけて使い分けをします。 実字は物質をであり、目で見えるもの、清字は観念的なものを示します。 花は女性の名前で使われますが、戒名では華です。 花は「賭博・花札」の意味合いがあるので、避けます。 偉大なる漫画家・手塚治虫先生の戒名は 伯藝院殿覚圓蟲大居士 虫が3つ入って、かつ藝ですね。先生の偉業が戒名からもわかります。 石森院漫徳章現居士  これは石ノ森章太郎先生ですね。 ちゃんと「漫」が入っています。 ネットでフリーの戒名ソフトがあるので、それで調べるのも面白いです。 <もし、現実にやるなら> 宗派により、お約束、ルールが異なるし、檀家さんとお寺さん関係の問題もあるので、情報をよく集めたほうがよいでしょう。 ちなみに私事ですが、父と母の戒名は私がつけました。 生前、父が知らない坊さんに名前を付けられるのは嫌だと言っていましたし、自分で雅号をつけていたので、それをアレンジしました。 お墓が公営墓地だったので、お寺関係のトラブルもありませんでした。 通夜の時、 棺に安置されている父に 「戒名は私がつけるけど、文句があるなら化けて出てくれ」といったのですが、音沙汰がないので、納得してくれたのでしょう。 母の時は、位牌を依頼した業者さんが 「ずいぶんおしゃれな戒名ですね」と、言ってくれたのでよかったです。 母も気に入ってくれたと思います。 このような子供が亡き親に戒名をつけるのは「お返し戒名」というそうです。 子どもが感謝を込めて、故人にふさわしい戒名を贈り物とする。 知り合いにこの話をすると、うなずいてくれます。
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