結果としては大成功！？ ～中日ドラゴンズ・根尾選手 投手転向のワケ～

３・いきなり勝ちパターンに入れるわけがない！ 実は強力な中日リリーフ陣

それでも、ドラフト１位の選手が負け試合で粛々と投げるのは可哀想だという意見もありました。せっかくのスター選手なんだから、勝ちパターンか、先発として見たいと。

来年から先発起用も視野に入れて調整するそうなので、ローテーションに入れる可能性は期待できますが……６月に転向したばかりなのに勝ちパターンにいきなり入れというのは、かえって酷でしょう。特に、中日の勝ちパターン投手は強力なのですから。

中日の勝ちパターンと言えば、ロドリゲス投手、清水投手。この二人はそれぞれ、３９、３２ホールドを記録しています。ともに速球を武器にした大型投手です。

そして何より、守護神のＲ・マルティネス投手。３９セーブは今年リーグ最多です。

この３人の間に、根尾選手が割って入る隙間はなかったでしょう。むしろここに加わることによって無理が祟り、怪我されては元も子もありません。実際に祖父江投手、福投手などが疲労で低迷したことを考えると、なおさら慎重になるべきです。

よっぽど圧倒的なピッチングをすれば話は別ですが、根尾投手は防御率３．４１ですからね。無理して勝ちパターンに組み込むような数字でもないと言えるでしょう。