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『降りしきる桜雨は、緋の色』続編、『花のもとにて』
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
本作も『降りしきる〜』も、『江戸城の葵』のスピンオフです。
葵本編から引き続き、お寄りいただいた方、【原田左之助・異聞録】シリーズがはじめましての方。皆様、楽しんでいただけましたでしょうか。
タイトルは、西行法師の和歌、『願はくば 花のもとにて春死なむ その如月の望月のころ』から取りました。
ここで言う、『花』は桜のこと。原田さんと十蔵には桜が似合いますので。
本作の舞台は上野戦争です。
戦闘シーンはあまり得意ではありませんが、当時の上野のお山の様子を思い浮かべていただけるよう、私なりに工夫して書きました。
史実と、『江戸城の葵』の展開の両方をご存知の方は複雑なお気持ちかと思います。
ですが、冴月希衣作品の中の原田左之助と十蔵、この師弟の固い結びつきと、彼らなりの正義をもって時代を駆け抜けた姿を描くには避けて通れない歴史でしたので……。
ラストまでお付き合いいただけただけで幸甚に存じます。
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