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スリの間では有名な噂がある。
その宝石はとても輝きが美しく全世界の人々を魅了するらしい。
その宝石は300年前に発見され美術館に厳重に保管・展示していた。
しかし保管していた美術館は次々と不幸に見舞われていった。
一つ目の美術館では館長が宝石の前で変死体として発見された。
二つ目の美術館ではそれから二ヶ月後には倒産した。
三つ目の美術館は恐ろしくなりそれを売り出した。
その買い手がついたがその男も交通事故で亡くなっている。
しかし危険を省みずその秘宝を求めるスリは多かった。
そしてその秘宝はすぐに人から人へ移っていき現在の場所はわかっていないという。
そう、それは一般人でいう『ゴッホのひまわり』レベルのものだ。
だがそれを見たものはいない。バンクシーレベルだ。
しかし……。
そんなお宝がついに回ってきたかもしれない。
それは今俺の手の中に収まっていた。
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