甘エビ

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しばらくすると、何か唇と喉がイガイガするような、痛痒い感覚を覚えた。 そして唇がどんどん、たらこ唇のように腫れ上がってきたのである。 母親がそれを見て慌て始める。 偶然隣のボックス席に、母親の元職場の内科の先生が職場の人たちと一緒に来ていた。 回転寿司屋と母親の元職場は近所なので、別に偶然居合わせても不思議ではない。 母親はその内科の先生に私を見てくれるよう頼んだ。
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