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少女はハッとして乙女を演じる。
「えっ、殴るなんてできません!私、目が悪いから、睨んでいるように見えたのね」
「はあっ?」
あざとい女が、『ごめんなさい、ごめんなさい』とポロポロと涙を流しやがる。ああ、憎たらしい。
「そんなことないよ!君はなにも悪くない!僕が君の目になってあげるよ」
青年は裾を引っ張る少女の味方。どの世界でもか弱い女はモテるのか。
「とりあえず、殴ってみなよ?」
「そうです?じゃあ、頑張ります!」
はいはい、切り換えの早いこと。
えーいっ!
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