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ボロボロの姿でありながら、気高さを見せつける幼いエルフ。
首輪と手かせが繋がって、足かせがキャラバンのトラックに繋がれている。痛々しい姿にいたたまれず、私は指パッチンで鎖を外し、優しく声をかけた。
「もう、大丈夫だからね」
”見た目に騙された!”と、この時ほど後悔したことはない。
「ねえ、おばさん。余計なことをしないでよ」
(おっ、おばさんっ!)
引きつった笑顔で、甘ったるい声の幼いエルフに聞き直す。
「おばっ、おばさん?」
「あーあ、センスない。なんでマンドレイク?エルフには効かなんだから、ゼノ様が同情してくれないじゃないの」
腕を組み、プイッと横を向くエルフに戸惑った。
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