旅に出るか!パート2

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 ゼノはチラリと全体を見渡して、キャラバンの現状とドレスアップしたエルフを確認する。  「何してるの、もう。色々と思うところはあるけど、行きましょうねえ」  私をガキ扱いしたゼノは、軽々とお姫様抱っこしてフワリと浮いた。  「ああ、ついでに」  ゼノは愛用の杖を一振りして、キャラバン全員の毒抜きをした。  「あのっ、ゼノ様!」  美しく着飾った幼きエルフは両手をグーにして震えていた。  「なに?」  勇気を出した幼きエルフにゼノは冷たい。  「私を覚えておいでです?」  潤んだ目は、あの時の横取り女を思い出す。私は過去の合コンを思い出し、幼いエルフから目を逸らした。ゼノは私の態度に気付いたのか、私の額にキスをする。
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