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「ちょっと、ゼノ!寝室には入って来るなって言ったでしょうよ!」
何もない空間が歪み、透明な人型になった。
透明な人型は、はっきりと姿を現した。
耳が尖って、さらさらした金髪を尾てい骨まで伸ばした中性的なこの人は、エルフのゼノ。今日はピーターパンのコスプレに近い服を着て、魔法使い用の短い杖を持っている。性別は、その時が来れば変化するらしい。私の能力に興味を持ち、粘着しているイケメン(?)ストーカーだ。
「あら残念」
ゼノは微笑んでペロッと舌を出した。ゼノはこの世界で大魔導士と呼ばれるレベル。まあ、私はその上ですがね?
「どうやって入ってきたのよっ!油断も隙もありゃしない」
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