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「……家に帰って、とってくるんだ、今すぐにっ」
と何故か、吉行が真澄に命じた。
抱き上げたあと、膝にいた真澄が、衣茉が話してる間にスプーンをつかみ、小さく振り回していたようだ。
衣茉の着物と買ったばかりの将太のスーツにソースが飛んでいた。
「真澄~っ」
衣茉が小さな声で真澄を叱ると、八尋や吉行や明子たちが、真澄に、
「真澄っ。
もふもふしろっ。
身体の何処かをもふもふさせるんだっ」
と無茶を言っていた。
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