◇04. お隣さんの、包容力。

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 とか、言えないし……どうしよう……。咄嗟に言い訳を考えた。「あの。わたし。……ひとに触れられると駄目な体質で……へ、変な声……出ちゃうのっ。ごめん。触られるのは全然いいんだけど……反応ヤバくてごめんです」  ふ、と息を吐く声。見れば、伊織くんは、腰を屈めてわたしの前に回り込むとまた、わたしの目を覗き込み、 「いいよ。だっておれ、きみの隣人だし」  お隣さんなら何でも許される、そんな話があってたまるか。  * * *  メイクを、ウォータークレンジングをしみ込ませたコットンで軽く拭われ、その後、保湿をされ……。ひとに、お肌を触られるのってこんなにも気持ちがいいのかと。衝撃。……半端なくエロい声出ました。 「きめが細かくて整っているね結愛ちゃんの肌は」――と、ぴた、ぴた、と手のひらをわたしの頬に当てる伊織くんは、「疲れていてもちゃぁんと毎日メイク落とししてるっしょ。毛穴も開いてないし。お手入れも毎日頑張っているんだね」 「いやそんな」迫りくる快楽に耐えながら言葉を発した。「……わたしが使ってるのって、オールインワンジェルだし、手抜きもいいとこだよ」
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