◇12. お隣さんは、永遠です。

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◇12. お隣さんは、永遠です。

 ふわり、と空中を舞うブーケを受け取るお年頃でもなかったのだが。予想外に、花嫁さんが、派手にすっ飛ばしたので、そのままだと池ポチャしちゃうと思い、受け取った。  ぱちぱちと拍手が湧く。……微妙だ。アラフォーバツイチいやマルイチ女が、ブーケを受け取りましたとよ。何気に記帳するときも持つのが難しく。花束って、どうやって持てばいいのよ。 「白石さん。やったじゃないですかぁ」……いじってくるのやめれ。ま。スルーされるよりかマシか。職場の後輩の日野間(ひのま)ちゃんは、「今度は、白石さんの花嫁姿が見られるんですねえ。楽しみですぅ」 「いやいや」と首を振った。二次会の、会場にて。「流石にこの年で再婚でウェディングドレス着るのはまずいわよ。……ないない」 「あれ。……でもあれ……」  日野間ちゃんが見る先には。なんと。  二次会の会場は、銀座のレストランを貸し切って行われている。そこに。――白い、タキシード姿で出迎えるのは、…… (やだ。嘘)
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