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……恐ろしいなこの子。こんなに、超絶美味しいハンバーグをお披露目しておいて、『まぁまぁ』だと……？ 果たしてわたしは食戟のソーマの世界へと紛れ込んだのか。異世界セフィーロ。
そして口直しにと添えられた、こふき芋……。ほっこりホクホクして美味しい……。刺激的だったハンバーグの余韻をほどよく包み込んでくれる……嗚呼、なんというジェントルメーン。
しかも、コールスローサラダまで用意されている。キャベツの刻み方が明らかに玄人だ。わたし、千切り、って言われても、ぶっとい切り方になっちゃうんだよね……それであのひととは駄目になった。――おまえ。
『これが千切りだと？ ――笑わせるな』そして、床にぶちまけられたキャベツのぶっと切り……。
いけない。こんな美味しいものを食べているときに思い返す過去なんかじゃない。懸命に食事に向き合おう。結果、
「ご馳走様でした」瞬く間に。完食してしまった。「あぁ美味しかった……ねえ、お礼は、なにをすればいいかしら？」
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