影山翔太

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影山翔太

もう嫌だ! 今日で終わりにしよう、この世界に僕の居場所なんか無いんだ。きっと僕が居なくなっても誰も心配何てしてくれない。 でも、いざとなったら足が竦んで前に進めない。やっぱり違う死に方をしようかな…… 僕の目の前には帰宅ラッシュの車が物凄い勢いで右へ左へ通過する。目視で何キロ出てるのかなんて分からない。でもきっとあの速さの前に出たら僕は即死だろう。即死でないにしても、打ち所は悪く確実な死が待っていると思う。 昨日も一昨日もその前の日も、僕は結局逃げた。逃げて生きている。でも生きていても待っているのは地獄という現実しかないのに…… 今日も理由無く殴られた。掃除のバケツの水をかけられた。無理矢理女の子のスカートを履かされた。そしてパンツを脱がされて、焼却炉で燃やされた。 学校何て行きたく無いのに……親は何も分かってはくれない。学校をサボりたくっても過保護の僕の父は出勤前に僕を学校まで乗せて行く。 校門のすぐ目の前で下ろされるから、サボりたくても絶対にサボれない。 何度も校門から外へ出ようとしたけど、生活指導の先生に呼び止められ、校舎に戻される。そんな地獄の毎日。 何で僕は昨日も死ねなかった……
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