新聞部活動日誌② 例の病(放課後相談室)

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「放課後相談室ですか」 「そうだ。最近、設立された生徒による生徒のための治療室らしい」 「どこかのキャッチコピーみたいな場所ですね」  放課後。原稿が上がった新入記者は部長と共にテレビゲームをしていた。 「でも、何を治療するのですか」 「向こう側の主張は誰もが経験するあの病を治療する場所らしいのだ」 「でも、それなら、保健室の仕事では?」 「いや、何でも、大人が忘れてしまった且つ大人もなり得る病気だからこそ、生徒間で自主的に解決した方が良いとのことらしい」 「よく分からない理屈」 「それで、この試合に負けた方が取材に行く事。いいな」 「何気に罰ゲーム扱いになっている」 「いくぞ。雷装十文字斬り!」 「何を、流水四面拳!」 年甲斐もなく、必殺技を声に出す二人。 まだまだ子供の様である。
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