一瞬の幸せよいつまでも

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一瞬の幸せよいつまでも

朝が来たと思えば おやすみなさいな 夜のご到着 寝付けたと思えば 目覚まし時計に 叩き起こされての おはようございますな 朝のご到着 僕を置き去りにして 回り巡り季節をさまざまに展開 一年のあらかた ほっと一息つく暇もなく 面倒な出来事が次々に目覚めて 勝手に消えていくあれこれ それでもしがみついて いかなければ己の存在を 証明できない理不尽な刷り込み 声にだして主張していくしか 手段を知らない不器用な思いの断片 何も無さないままに終わってしまった 人生の大半が悔やんでも悔やみきれず 暮れる悲しみ 悩んでも塞ぎ込んでいても 仕方ないからこれからの日々に 乞うご期待な楽観視 傷跡を残す為に頭を働かせて 文字にしては綴る白い紙の上 手のひらは空っぽでも ゼロとイチの世界には 溢れんばかりの承認欲求 匿名希望の不特定多数の共同体に 僕も参画して築いていく輪っかの連なり 一人では埋められない 孤独も現代の技術をもってすれば たとえ仮想だろうと偽りだろうと 気持ちの上では貴方と僕はお友達 一時だろうと構わない 一瞬の幸せを永遠に感じていきたい
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