日常

3/22
前へ
/204ページ
次へ
玄関で靴を履き姿見鏡に全身を映して身だしなみを整える。 わたしは、玄関を開けて外に出る。秋の風が心地よいけれど、夏が終わりなんとなく寂しい季節でもあるなと思う。 なんて考えている場合ではなかった。急がないと遅刻してしまうではないか。 慌てて駅に向かおうとしたその時、スマホがプルプルと震えた。わたしはカバンからスマホを取り出し画面を見る。メールが届いていた。 送信者は松木(まつき)だった。わたしはその画面を見て「うげ~」と思わず声を上げてしまった。 メールの内容を確認しないでカバンにスマホを仕舞う。松木の送ってきたメールの内容なんて確認したくないんだから。見たくもない。 そして、わたしは急いで駅に向かった。
/204ページ

最初のコメントを投稿しよう!

40人が本棚に入れています
本棚に追加