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現代のあるところに、アリババとカシムという二人の兄弟が住んでいました。
兄のカシムは事業をいくつもおこしてお金持ちでしたが、弟のアリババは、貧しい、材木運搬のトラック運転手でした。
それでもアリババは毎日真面目にせっせと働く正直者でした。
ある日、アリババがいつものように、材木を積んだトラックを運転して荒野の岩場の中の道路を走っていた時です。
前から、何やら物々しい集団がやってくるではありませんか。
先頭の一台は高級車、他にも外車が何台も続きますが、中には、地味なトラックを長年運転してきたアリババから見ればあまり品のよくない改造をされたバイクも数十台まじり、覆面も混じった、これも柄のよくなさそうな連中が乗っています。
この謎の集団は、荒野の道をそれ、岩山の中へと隠れるように走り去って行きました。
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