明日、風が吹いたら

時々思い返すときがある。

あれはもう10年以上前になるかな。

私がまだ高校生だったころ、地方の高校で女子友達とそれらしく楽しく高校生活を過ごしていた。

帰りには大きな駅に立ち寄って服やアクセサリーを見て歩いたり
プリクラを撮ったり、クレープを食べて歩いて
何時間も喋り続けたりして充実していた。

それだけで満たされていたし、友達も「恋愛より友達！」なんて言っていたから恋愛に対しての興味なんて全くなかった。

テストの前も友達と勉強、家に帰ってからも友達と通話やラインで夜遅くまで起きてたっけ。

でも、そんな私に思い出せないのに忘れることが出来ない人が現れた。