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巨人漂着
早馬で駆け込んできた伝令兵士の報告に、城内はざわめきだった。
「西の入江に山のような巨人が漂着いたしました!」
国王は目を見開いた。
「山のような巨人だと? 是非動いている姿を見てみたいものだ!」
「しかしあの巨体で暴れられたら、我々などひとたまりもありません!」
「それは危険だな……よし、今すぐ軍隊を派遣して巨人を拘束せよ。食事とワインを与え生きたまま首都に連れてくるのだ!」
多くの家臣らが未知の巨人を恐れパニックを引き起こす中、ピピは大興奮していた。
(まるで山のような人間ですって? 私もこの目で見てみたいわ!)
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